Webライターが収入を増やすにはどうしたらいい?
単価交渉の仕方を教えて!
このようなお悩みに答えます。
副業でも本業でもWebライターとして活動していると、もっと収入を増やしたいと考える方もいるでしょう。
仕事量を増やし時間を費やして収入を上げる方法もありますが、限界があります。
収入を増やす方法として、もう一つ考えられるのは単価を上げることです。
ただ、単価アップと言われても、どうやって単価を上げたらいいのか、また単価交渉のやり方がわからない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、Webライターが単価交渉をするタイミングや注意点について解説します。
私が実際に単価交渉をした時の文章も書いているので、単価交渉を成功させて収入を増やしたい方はぜひ参考にしてください。
- なぜWebライターには単価交渉が必要なのか
- Webライターが単価交渉をするコツ
- Webライターが単価交渉をする際の注意点
【前提】Webライターには単価交渉が必要な理由
まずはなぜWebライターには単価交渉が必要なのか、解説します。
主な理由は以下の2つ。
- 収入を増やすには単価アップが不可欠
- クライアント側から単価を上げてくれることはほとんどない
収入を増やすには単価アップが不可欠
Webライターの収入は「文字数(記事数)×文字単価(記事単価)」で決まります。
1日は24時間と決まっているため、執筆できる文字数には限界があります。
私は開始から3か月は500文字/hでしたが、今では1,500文字/hまで成長しました!
ただ、これ以上の成長があるかと言われたら難しいところです。
そこで、Webライターに慣れてきた方が収入を増やすには、文字数を増やすのではなく、文字単価を上げる必要があるのです。
クライアント側から単価を上げてくれることはほとんどない
文字単価を上げることが大切と言われても、クライアント側から単価を上げてくれることはほとんどありません。
なぜなら、なるべく安価で記事を書いてくれるライターを探しているメディアが多くあるためです。
特にクラウドソーシングを使っているクライアントは「素人でもいいから安価で記事を書いてほしい」というのが実情でしょう。
クライアント側から単価を上げてくれることはほとんどないからこそ、ライターから単価交渉をしなければ単価アップすることはないのです。
Webライターが単価交渉をするときはPERP法を使うべき!
Webライターが単価交渉をするときは「PERP法」を使うことをおすすめします。
なぜなら、論理的かつ主張したいことがクライアントにわかりやすいからです。
具体的には以下のような順番で書くといいでしょう。
- 結論:単価を上げて欲しい旨を伝える
- 理由:単価を上げて欲しい理由やメリットを伝える
- 具体例:希望単価を伝える
- まとめ:結論をもう一度
それぞれ詳しく解説します。
①結論:単価を上げて欲しい旨を伝える
Webライターが単価交渉をするときは、「単価を上げてほしい旨」を初めに伝えましょう。
長い前置きは「何が言いたいのか分からない」状況になるためです。
とはいっても、単価の話をはっきりと伝えにくい気持ちは非常によくわかります。
なんとなく報酬の話は触れずらいところですよね…
しかし、はっきり伝えなければ単価交渉をはぐらかされてしまい、モヤモヤした気持ちで納品することとなります。
ライティングをするときも「結論ファースト」が大切なように、単価交渉するときも結論ファーストで単価交渉を行いましょう。
②理由:単価を上げて欲しい理由やメリットを伝える
「単価を上げてください」と言われたクライアントは、「なんで上げる必要があるのか」「上げたとしたらどんなメリットがあるのか」と考えます。
そこで、ストレートに結論(単価アップ)を述べたあとは、単価を上げてほしい理由を伝えます。
ここでは、「単価アップをせざるを得ない」と思われると単価交渉が成功しやすくなります。
たとえば
- 納品した記事が上位表示されている
- 半年以上、継続して納期を守ってきた
- 実力の向上に伴い受注単価を上げたから
などが挙げられます。
また、クライアントへ提示できるメリットは、以下のとおり。
- WordPressへの入稿を行う
- 画像を作成します
- これまでよりも多くの記事を納品する
クライアントの手間を行うことで、単価アップの交渉を成功しやすくなりますよ!
生活を安定させたいなどの私的な理由もあると思いますが、これを前面に押し出すのはイマイチです。
なぜなら、クライアントのメリットではないため。
反対にクライアントの予算が少なくなれば、単価が下がってもいいのか?などを考えてみてください。
クライアントのメリットなることを考えて、単価交渉を行うようにしましょう。
③具体例:希望単価を伝える
単価を上げる理由を示したら、次は「文字単価〇円」などの具体的な希望単価を伝えましょう。
というのも、具体的な単価を提示せず相手に委ねてしまうと、あなたの希望単価とはほど遠い結果となることが考えられるためです。
希望単価を伝えるときは
現状:1文字あたり0.5円
↓
希望:1文字あたり0.7円
上記のように、あなたが「これなら納得できる」という金額を具体的に提示しましょう。
④まとめ:結論をもう一度
最後に文字単価を上げてほしいことを示しましょう。
また、Webライターの単価交渉は、絶対に成功するものではありません。
単価交渉に失敗すると、最悪の場合仕事を失ってしまうことも考えられます。
そのため、仕事を失いたくない方は、「単価アップが難しい場合、このままでの依頼でも問題ありません」と一言添えておくといいでしょう。
ただし、クライアントからすれば「なんだ、単価アップしなくても継続してもらえるのか」と捉えることもでき、単価交渉が失敗になる確率は高まりますよ。
実際の文章例をご紹介!
ここまでの解説を踏まえて、実際の文章例をご紹介します。
私が単価交渉をして成功したときに送った文章をそのまま利用していますので、「こんな感じなんだぁ」と参考にしてみてください。
〇〇様
いつもお世話になります。
今月も継続での記事執筆の依頼をいただきまして、ありがとうございます。
突然ですが、本件について、1点ご相談したいことがございます。
継続して執筆するにあたり、可能であれば、文字単価(記事単価)を上げていただけないでしょうか?
実はありがたいことに現在ご依頼される案件が増え、今後は一律で文字単価X円以上より受注することにしたためです。
具体的には以下の内容でお願いしたいと考えております。
【提案内容】
現状:文字単価〇円
↓
希望:文字単価X円
こちら側の都合で一方的な依頼をしてしまい、申し訳ありません。
単価を上げていただいた際は、貴社の案件を優先して納品することも可能です。
ご検討頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
【闇雲ではダメ!】Webライターが単価交渉するタイミング
今すぐに単価交渉してきます!
待ってください。
単価交渉をするにはタイミングが重要ですよ!
ここでは、Webライターが単価交渉をするタイミングについて解説します。
- クライアントと信頼関係が築けているとき
- 自分自身の単価が伸びたとき
- クライアントに単価を上げるメリットを示せるとき
- 対応する作業が増えたとき
以下で詳しく解説しますね。
クライアントと信頼関係が築けているとき
まず大前提として、単価交渉をするにはクライアントとの信頼関係が築けていることが大切です。
当たり前ですが、まだ取引をほとんどしておらず何の信頼関係を築けていない方から「単価アップを検討してほしい」と言われても、クライアント側は「はい、わかりました」とはなりません。
逆に信頼できるからこそ、単価交渉をされても「もうちょっと払ってもいいのかな」と考えるのです。
- 継続的(30記事程度)に受注をしてもらっている
- 修正依頼が減ってきた
- クライアント側の満足度を感じられる
また、これら以外にも日ごろからできることとして「納期を厳守する」「即レス」「マニュアルを読む」ことを徹底し、あなたの信頼を高めましょう!
私はどんなに早くても契約から3か月、30記事以上納品してから交渉していました。
自分自身の単価が伸びたとき
Webライターとして活動し、徐々にスキルを身につけると、自分自身の単価が伸びます。
単価が伸びていくにつれて、昔から取引をしているクライアントさんの案件は相対的に文字単価が下がることになります。
たとえば、2年前から継続している案件が文字単価1円だとして、この2年間でスキルアップし、文字単価5円の案件を獲得できるようになったとします。
このとき、文字単価1円のままでは、自分の市場価値が低く評価されていることになるため、単価の交渉をするタイミングだと言えますね。
あくまでも文字単価を上げたい人向けのアドバイスです。
「昔から継続してもらっている」「案件のない時代からお世話になっている」
これらの理由で、文字単価がそのままでも良いという方は単価交渉をする必要はないでしょう。
クライアントに単価を上げるメリットを示せるとき
クライアントに単価を上げるメリットや根拠を示せるときは、単価交渉をするタイミングでしょう。
たとえば
- SEOを考慮したタイトルや見出し設計をこちらから提示する
- 他案件よりも作業を優先し、今までよりも納期を早める
- 今まで以上に記事数を担当できる
- WordPressへの入稿を行う など
単価交渉をする際には、クライアントとWin-Winの関係になる必要があります。
そのため、クライアントの作業量を減らせるなどのメリットが提案できると、単価交渉が成功しやすくなりますよ。
対応する作業が増えたとき
何記事か納品していると、クライアントから「○○のこともできますか?」などと依頼されることもあります。
このように依頼されたときは、追加作業分の単価交渉を行いましょう。
契約時にはなかった作業を行うため、単価が上がるのは当然のことです。
依頼されてすぐに単価交渉をするのは心証が悪いため、数記事対応した後、単価交渉をするといいでしょう。
Webライターが単価交渉をする上での注意点
タイミングを見計らって単価交渉して成功させます!
単価交渉をする際には注意点もあるので確認しましょう。
ここでは、Webライターが単価交渉をする際の注意点をご紹介します。
- 単価交渉は絶対に成功するとは限らない
- 単価ごとに成功しやすい交渉幅がある
- 取引先が少ない状況で単価交渉をしない
以下で詳しく解説します。
単価交渉は絶対に成功するとは限らない
たとえ上記で示した方法を実践しても、Webライターの単価交渉は、絶対に成功するものではありません。
というのも、メディアの方針でWebライターは全員同じ単価にする必要があったり、予算が割けなかったりするためです。
そのため、「単価は上げるけど発注本数は減らすね」といった感じで、トータルの金額は変わらないことも考えられます。
単価交渉をするときは、断られたり自分の想定していたようにならないことになったりすることに注意しましょう。
単価ごとに成功しやすい交渉幅がある
単価はこちらから提案するのが基本ですが、闇雲に提案していいわけではありません。
たとえば、現在文字単価1円の方がいきなり5円で提案するのはおかしな話でしょう。
私の経験から、基本的には以下の幅で文字単価アップを交渉してみると成功しやすくなります。
- 文字単価1~2円:+0.1~0.5円
- 文字単価3~6円:+0.5~1.5円
現状の文字単価からどれくらいだったら交渉に応じてもらえそうか考えて提案することも、単価交渉を成功させるためには必要です。
取引先が少ない状況で単価交渉をしない
取引先が少ない状況では単価交渉をしない方が良いでしょう。
というのも、単価交渉をすることで気まずくなったりして契約がなくなる可能性もゼロではないためです。
特に本業でWebライターをしている方は、案件が途切れると生活に関わる問題になります。
複数のクライアントから仕事を受けている状況で、単価交渉をすることをおすすめします。
単価交渉しやすいWebライターの特徴
最後に単価交渉が成功しやすいWebライターの特徴を解説します。
単価交渉しやすいWebライターの特徴は以下のとおり。
- クライアントからの信頼を得ている
- ライティングスキルを身につける努力をしている
- クライアントの売り上げを伸ばす提案ができる など
クライアントから信頼を得ているのは当然で、ライティングスキルを身につけるために勉強したり、クライアントの売上を増やせる提案ができるかどうかで単価交渉の成功確率は変わってくるでしょう。
【まとめ】Webライターの単価交渉をして収入を増やそう!
この記事では『Webライターの単価交渉』について解説しました。
なお、ご紹介した「Webライターが単価交渉をする際のテンプレ」は、下記の通りです。
- 結論:単価を上げて欲しい旨を伝える
- 理由:単価を上げて欲しい理由やメリットを伝える
- 具体例:希望単価を伝える
- まとめ:結論をもう一度
単価交渉を行い、負荷なく収入を増やしましょう!